透明で目立たないと人気を集めている「マウスピース矯正」ですが、その種類はひとつではありません。マウスピース矯正の種類によって、アライナーの厚みや歯を動かせる範囲、料金などが変わってきます。
このページでは、川崎エリアにある歯科医院の中で最も多く導入されている「インビザライン」をピックアップ(2022年1月時点の調査)。ほかのマウスピース矯正とどんな違いがあるのか解説しています。
アメリカの「アライン・テクノロジー社」が1999年から販売している、マウスピース矯正の中でも歴史の長い矯正装置です。2001年にはヨーロッパで、2006年には日本でも販売されるようになり、2021年9月時点で1,100万人以上の方が利用(※1)しています。
インビザラインの魅力はプランが豊富で適応症例が幅広いこと。治療計画を立ててゴールを決めてから、治療計画に沿ったアライナーを作成するため、矯正が完了するまでにかかる費用目安が事前にわかるのも嬉しいポイントです。
最低装着時間 | 動かせる歯 | |
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インビザライン | 20時間以上 | すべての歯 |
クリアコレクト ▼もっと詳しく比較する |
22時間以上 | すべての歯 |
Smile TRU Japan ▼もっと詳しく比較する |
20時間以上 | 第二小臼歯まで (前歯10本) |
キレイライン矯正 ▼もっと詳しく比較する |
20時間以上 | 犬歯まで (前歯6本) |
アソアライナー ▼もっと詳しく比較する |
17時間以上 | 犬歯まで (前歯6本) |
クリアコレクトは、インプラントで有名なスイスのメーカー「ストローマン」が提供している、歯ぐきに2ミリほどかかる大きさのマウスピース矯正です。作成できるアライナーの枚数が異なる3種類のプラン(5年間何枚でも作成できる「UNLIMITED」、1年間24枚まで作成できる「ONE」、1枚から注文できる都度払い制の「FLEX」)があり、症例に応じて選択できます。
メリット | デメリット | |
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クリアコレクト | 1枚から注文できるので試しやすい(FLEX) | アライナーの最低装着時間が長い(22時間) |
インビザライン | 部分矯正にも対応している(GO) | 1枚から注文できないので試しづらい |
大きな違いは「ハードル」と「対応範囲」です。クリアコレクトは1枚から注文できるので、お試し感覚でマウスピース矯正を試してみたい方におすすめ。インビザラインは部分矯正用のパッケージプラン(インビザライン・GO)があり、治療完了までにどうやって歯を動かしていくかわかるシミュレーションや矯正完了までにかかる金額を事前に把握できるメリットがあります。いつまでにどういう歯並びになりたいか決まっている方はインビザラインがおすすめです。
スマイルトゥルー(Smile TRU Japan)は、アメリカにあるSmileTRU社が開発したマウスピース矯正装置の日本版。事前に歯の動きをシミュレーションできる点はインビザラインと同じです。治療に使用するアライナーは日本国内で制作されます。
メリット | デメリット | |
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スマイルトゥルー | 歯型採取から20日ほどでアライナーが届く | 日本では適応症例が限られている |
インビザライン | 幅広い症例に対応できる | アライナー到着までに時間がかかる |
大きな違いは「治療開始までのスピード」と「対応範囲」。マウスピース矯正をいち早く始めたい方にはスマイルトゥルーが、症例に合ったプランを選びたい方にはインビザラインがおすすめです。
因みにスマイルトゥルー(Smile TRU Japan)の適応範囲はLevel1とLevel2(部分矯正)まで(2022年1月時点)。アメリカではLevel3(すべての歯を動かせる)、Level4(他の矯正治療と組み合わせるケース)もあり、今後適応範囲が広がる可能性もあります。
キレイラインは日本の医師が設立した企業「株式会社ARETECO HOLDINGS」が提供している、前歯から犬歯までの上下12本を対象としたマウスピース矯正です。提携しているすべてのクリニックにて一律価格で提供しているのが特徴。複数のクリニックの値段を調べて比較・検討する手間を省けます。
メリット | デメリット | |
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キレイライン矯正 | 1回2万円のお試しコースがある | 適応症例が限られている |
インビザライン | 幅広い症例に対応できる | クリニックによって費用にバラつきがある |
大きな違いは「試しやすさ」と「対応範囲」。キレイライン矯正は部分矯正用のアライナーを1回2万円で試せるコースを設けているので、「続けられるかどうかわからないから一度試してみたい」という方におすすめです。ただし都度払い制なので、最終的にかかる金額には個人差があります。
インビザラインは部分矯正と全顎矯正の両方に対応しています。事前にシミュレーションや矯正完了までにかかる金額を把握できるので、症例や予算に合わせてプランを選びたい方におすすめです。
アソアライナー(旧名称:クリアライナー)は日本の企業が提供しており、アライナーも国内で制作されています。そのため、国外で生産されているインビザラインよりもアライナーが届くまでの期間が短め。3種類(ソフト/ミディアム/ハード)のアライナーがあり、歯ぐきまで覆う深さがあるのが特徴です。
メリット | デメリット | |
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アソアライナー | 歯型採取からおよそ10日~3週間でアライナーが届く | 上下各6本の前歯を対象としているため、抜歯を含む重度の症例は非対応 |
インビザライン | 抜歯を含む幅広い症例に対応できる | アメリカから発送するため、アライナーが届くまでに時間がかかる |
大きな違いは「アライナーが届く期間」と「対応できる症例」です。いち早く始めたい方はアソアライナーを、難症例の方はインビザラインを選ぶと良いでしょう。